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postheadericon リレーフォーライフ(RFL)とともに (浜中)

2012 - RFL広島みんなの広場

リレーフォーライフ(RFL)とともに                
RFL広島実行委員長  浜中 和子
 
私は皮膚科の医者ですが、1993年に左乳がんの告知を受け乳房温存手術を受けました。
その時同じ病院の看護師さんが来て私を励ましてくれました。同じ病気を持っている先輩患者の話は私の心に届き、私を勇気づけてくれました。私はがんを体験し、死を認識することによってがん患者さんの立場を理解し、生きている事がどれほど有難いかを実感しました。この経験を活かし、医者と患者の両方の立場を理解できる人間として、がん患者さんの支援をすることが私の使命だと思い、それ以来20年近くがん患者さんのサポートをしています。
2005年に大阪で第一回がん患者大集会に参加し、その時に初めてRFLの存在を知りました。NHKのテレビで三浦秀昭氏が2006年につくば市でRFLを開催する事を知り、私はたった1人で、つくばへ行き日本初のRFLに参加しました。
そこで、「がんでもいいじゃん」という大きな垂れ幕を見てとても衝撃を受けました。
「がんでもいいじゃん」という言葉は、がんという事実を受け止め、がん患者として新しいスタートを切るための決意の言葉として私の心に響きました。
会場で若い女性がん患者に出会いました。彼女はがんを体験していましたが、その事実を友人や周りの人達にまだ話すことができていませんでした。しかし、RFLに参加して、皆と歩いている内にその気持ちが変わり、「これからは堂々と自分ががんであることを話します」決意されていました。
RFLを構成しているリレー、ルミナリエ、講演会、ステージイベント、ブース活動などはどれも大変意義のある活動です。チームの仲間で24時間歩き続けるリレーはがんと闘う気力を高め、仲間との連帯感と友情を強くします。様々なメッセージが描きこまれたルミナリエはがんと闘っている人を励まし、がんで亡くなった人を追悼し、それを見る人に思いと感動を伝えます。沢山のがん関連の講演を聞くことでがんについて理解を深め、賢いがん患者になれるよう導きます。歌や踊り、演奏などのステージイベントにより仲間と楽しさを分かち合い、生きている喜びが感じられます。各テントで繰り広げられる様々なブース活動は情報提供や体験により共感や参加実感が強まります。がんの早期発見やがん検診の重要性を訴える事も大事です。日本のがん医療環境改善の為に、RFLの果たす役割は大変大きいと思います。
私はこの素晴らしいRFLというイベントを中国地方でも是非開催したいと思い、2009年からRFL広島実行委員会を立ち上げ、その実行委員長を務めています。2009年旧広島市民球場、2010年広島女学院中学・高等学校、2011年尾道市びんご運動公園で開催し、2012年は福山市で開催予定です。
がんはまだまだ閉鎖的な疾患だと思われています。がんになったことを誰にも伝えられない患者さんがたくさんいます。沢山の患者さんがRFLに参加し、来年もまたこの会場へ元気に参加できるようにと願っています。年に1回RFLの会場でだけ会える、がんの友達もいます。RFLに参加する事で、実体験を得て沢山の思い出を作ることが出来ます。RFL広島の実行委員として毎年40-50人の人がボランティアで集まり、開催の原動力となっています。皆それぞれの立場で労力をいとわず、助け合って任務遂行する中で友情の和が広がっています。そのことも私にとって大きな宝ものとなっています。
RFLは沢山の人に生きる為の希望と勇気を与えています。がんになった患者さんがこれまでと変わらない普通通りの生活が出来るような社会、がんに負けない社会を作るためにこれからもこの素晴らしいRFLを続けていきたいと思います。リレーフォーライフは私にとって人生における、大きな使命の一つだと考えています。
皆で今年もRFLに参加しましょう。